栄養と栄養素は意味が違う?今更聞けない5大栄養素の基礎


炭水化物ダイエットやビタミン剤。
近年様々な健康法が話題になっています。
ですが炭水化物やビタミンが体のどこを健康にしてくれるかわかりますか?

☆栄養や栄養素ってそもそも?☆

『栄養』と『栄養素』。

とても似ている言葉で、日常の生活に欠かせないものです。

普段同じ意味として使ってしまいがちな言葉には明確な違いがありました。


・栄養とは

栄養とはわかりやすくいうと、『食べ物の流れ』です。


夕食にパスタを食べました。

そのパスタは、口に入り、噛み砕かれて、まず胃に到達します。

胃の中に入ったパスタは次に、胃液などによって消化され、体内に吸収されます。

吸収されると、形を変え、筋肉血液になって体の一部となります。

このように栄養とは、

『食べ物が消化吸収されて体の一部になる一連の流れ』

を表すのです。


・栄養素とは

一方で、栄養素は文字通り『栄養の素になるもの』を指します。


パスタの中には炭水化物などの様々な栄養素が含まれています。

ですが、体内に取り込まれない限り(食さない限り)その栄養素を吸収することができません

ですので口に入れ、胃で消化し、パスタの中に含まれる栄養素を吸収するのです。

もしも栄養素をずっと取らなければ単純な話死んでしまいます。

つまり栄養素とは、

『生きていくために摂取しなければならない素』

を表し、これは必要不可欠なのです。


☆5大栄養素って?☆

学校で習ったけれど、日常生活で意識することの少ない言葉ですよね。

そんなこと知らなくても日本は食材に恵まれており、普通に食事をしていれば生きていけるわけで、その言葉の重要性に気づくとしたら栄養の偏りで体調を崩した際やダイエットの際などがほとんどです。

ですがいざ知ろうと思っても人には聞けない恥ずかしさもあったりする。

今回はそんな5大栄養素を詳しくまとめてみました。


『3大栄養素と5大栄養素』

言葉は聞いたことありますよね?

栄養素は約50種類あると言われており、その中でも特に重要な栄養素が5つあるのです。

具体的には、以下の事柄を表します。


・3大栄養素

これは、栄養素の中でも特に大切なもので、

3大栄養素には『炭水化物』『タンパク質』『脂質』があります。

もしも摂取しなければ、人間は生きていけない大切な栄養素です。


・5大栄養素

前述した3大栄養素に微量栄養素である『ビタミン』『ミネラル』を加えたものが5大栄養素となります。

微量栄養素といっても、あくまでサブ的な役割なだけであって、生きていく上でとても大切な栄養素です。


5大栄養素の主な働きは、

『生命を維持するためのエネルギー源になる』(炭水化物、タンパク質、脂質)

『血液や筋肉、骨などを体内で作る原料になる』(タンパク質、脂質、ミネラル)

『健康に動ける体になるため、調子を整える』(ビタミン、ミネラル)

の3つがあります。


この5大栄養素をバランス良く摂取することによって、人間は健康に生きていくことができるのです。

さて、5大栄養素を学んだところで、次は各栄養素の働きと、含まれる食材をみていきましょう。

☆働きは栄養素によって様々☆

・炭水化物

炭水化物は2つに分類されます。

まずエネルギー源として利用することのできる『糖質』

もう一つはエネルギー源として利用しにくい『食物繊維』です。

よくブドウ糖という言葉を耳にしますが、ブドウ糖はエネルギーを作り出す大切なもので、それは炭水化物からしか作ることはできません。


炭水化物が含まれた代表的な食品は、

お米、パン(小麦粉)などの穀物です。


・タンパク質

卵などでよく知られているタンパク質。

食品に含まれているタンパク質には大きく2種類あり、

『動物性』『植物性』があります。

20種類のアミノ酸の様々な組み合わせ方によって膨大な量のタンパク質が作られ、その種類はなんと10万を超えるほど。どのタンパク質も筋肉や血液など体のいろいろな部分を日々作ってくれています。

タンパク質は人間の体の約2割を構成しており、必要不可欠な栄養素です。

ですがタンパク質は性質上、体内にためておくことができず、どれだけたくさん取り入れたとしても、必要な量しか吸収されず、排泄物として体外へ出てしまいます。

そのため、タンパク質は毎日取り入れる必要があります。


タンパク質が含まれた代表的な食品は、

動物性『肉、魚、卵』

植物性『大豆、穀物、野菜』

などがあります。


・脂質

脂質はエネルギー源の中でも最大の力を持っています。

脂質の構成成分は『脂肪酸』と呼ばれるもので、大きく『飽和脂肪酸』『不飽和脂肪酸』に分類されます。


少量で多くのエネルギーを生み出すことができ、その量は糖質やたんぱく質の2倍以上になります。また、体の非常事態が起こった際にも活躍する万能なエネルギー源です。


脂質は大きく3つに分類することができ、

中性脂肪などの『単純脂質』

糖脂質やリン脂質などの『複合脂質』

コレステロールなどの『誘導脂質』

に分かれます。

その多くは中性脂肪として体内に常時存在し、複合脂質や誘導脂質は細胞膜に変わり、細胞の働きを維持する役割があります。


よくダイエット本などで『中性脂肪』という言葉がありますが、これは体が消費しきれなかった脂肪のことで、これが徐々に溜まっていき、結果的に太ってしまうのです。


脂質が含まれた代表的な食品は、

牛肉や豚肉などの肉類、生クリーム、サラダ油やオリーブオイル

などの油類です。


・ビタミン

ビタミンCやビタミンBなどよく聞くものから、ナイアシンや葉酸など聞き慣れないものも含め、ビタミンは全部で13種類あります。

主な役割は、3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の働きをサポートすることで、3大栄養素がスムーズに働くよう、潤滑油の役割を果たします。


ビタミンは大きく『脂溶性ビタミン』『水溶性ビタミン』に大別され、

『脂溶性ビタミン』は油脂と一緒に摂取すると吸収が良くなります。また、熱に強く、調理しても消えてしまわないのが特徴です。このビタミンを多量に摂取すると、逆に体の働きを悪くするので気をつけましょう。

脂溶性ビタミン=ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンK


『水溶性ビタミン』は水に触れてしまうと溶け出してしまう特徴があり、調理の際は注意が必要です。ですが脂溶性ビタミンが多量摂取できないのに対して、水溶性ビタミンは多量摂取しても尿として排出されるので心配ありません。

水溶性ビタミン=ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸


また、ビタミン最大の特徴として、『体内で生成できない』という欠点があります。

ですので、食べ物を食べることでしか、ビタミンは摂取できないのです。


ビタミンが含まれた代表的な食品は、

野菜や肉、魚、種実類

などがあります。


・ミネラル

人間の体の約95%は、窒素、炭素、酸素、水素の4元素から作られています。

これらは有機質と呼ばれるものです。

対して、残りの5%はミネラルからできており、

ミネラルのことを無機質とも呼びます。

ミネラルの中にはナトリウムや鉄といった有名なものから、クロムやモリブデンといった聞かない名前まで多数存在します。


日本では厚生労働省が『必須ミネラル』として13種類に分類しています。

その中でも、

必要量が多いミネラルを『多量ミネラル』

必要量が少ないミネラルを『微量ミネラル』

と呼びます。


多量ミネラルの主な役割は『骨や細胞膜の生成、体の水分量の調整』で、多量ミネラル同士が協力して骨や歯を作ったりもします。

多量ミネラル=カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、リン


微量ミネラルの主な役割は『血液やホルモンの生成』で、必要量が少ないといっても必要不可欠なのは確かです。

微量ミネラル=鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム、モリブデン


また、ビタミン同様、ミネラルは体内で作ることができません。ですので何を食べるかが重要になってきます。そして摂取しすぎても体調を崩す恐れがあることもあり、注意が必要です。


ミネラルが含まれた代表的な食品は、

味噌、豆腐、レバー

など、種類によって様々です。


☆最後に☆

如何でしたでしょうか。

今回の記事はわかりやすくするため比較的おおざっぱにまとめており、5大栄養素はまだまだ奥が深いです。

ですので忘れてしまっても当然なのですが、覚えておいて損は絶対ありません。

日々の忙しさの片隅に雑学として入れておくことで、将来の健康が待っているかもしれません。

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

ページの下には関連記事や話題の記事のリンクもございますのでそちらも是非ご購読ください。




Pear

子育てほど難しく、感動することはない。 子供を持って日々感じること。 Pearはそんな暮らしの中で生まれた知恵や想いを共有する場所。 子供たちの幸せを見つける手助けなんておこがましい。 だからPearはみんなで見つけます。

0コメント

  • 1000 / 1000