嫌いな野菜こそオシャレに盛り付けるべし


ピーマン。
子供の天敵として代表的な野菜のひとつ。
それをいかに美味しく食べるかで、子供の味覚は成長します。

☆人間の味覚はたった5パターンしかない☆

食べ物が舌に触れた時味を感じ取ります。

甘かったり、苦かったり、辛かったり。

そのメカニズムはとても複雑ですが、大きく分類すると次の5つのパターンに分けられます。


・甘み

・うまみ

・塩味

・酸味

・苦み


この5つの味を感じ取るのには以下の理由があります。


『甘み』

これは主にエネルギー源になるものを感じ取った際のサインです。

糖分は代表的な例。


『うまみ』

これは主にタンパク質(アミノ酸)を感じ取る時のサイン。

「うまみとは何」と聞かれて答えるのは難しいですが、科学的には体に必要なものを感じ取った時のサインで、美味しいと感じるものには大体タンパク質が含まれているのです。


『塩味』

これも『うまみ』と似ており、体に必要と感じた際に感じる味覚です。

塩味はナトリウムを摂取したサインでもあります。


『酸味、苦味』

問題はここです。野菜などをドレッシングやソースをかけずにそのまま食べた際、多くは苦味や酸味を感じます。

『なぜ子供は野菜を嫌うのか』

これは酸味、苦味の中に『腐っている、食べれない(熟していないなど)』のサインも含まれており、それが原因で野菜を美味しくないと感じるのです。

それが結果的に『嫌い』という感情を引き出してしまうのです。


☆どうすれば美味しく感じるのか☆

甘み、うまみ、塩味はケーキやラーメンやオムライスといった美味しいものにたくさん含まれているため、努力しなくても自然と美味しいと思わせることができます。

ですが、問題は『酸味と苦味』

この二つを美味しいと感じさせるためには一体どうすればいいのでしょうか。


『味付けを工夫する』

これは代表的な対策法です。

野菜も、例えば青椒肉絲のように甘ったるい味付けにしてしまったり、果物と一緒にミキサーにかけて甘いスムージー状にしてしまえば美味しいと感じ取らせることが比較的容易にできます。


ですが、この対策法、やりすぎると味覚を発達させるに不適切なのです。

子供の頃はウニの美味しさがわからなかったけれど、何度も食べているうちに大人になると食べれるようになるのは、ウニの苦味に味覚が慣れたからなのです。

成人した際、初めて飲むビールが良い例ではないでしょうか。

つまり、

『なるべくそのままの味でいろんな食材に挑戦すること』

これが味覚を成長させる一番の近道なのです。


たまに味を変えて甘ったるい味にするのももちろん良いことですが、極力、食材の味そのものを感じ取れる料理を食べさせるのがオススメです。

青椒肉絲を作る際にも、野菜の味がほとんど感じ取れない味付けではなく、野菜の苦味を残すように作ることで少しづつ苦味に慣れていくのです。

☆味だけでは味覚は育たない☆

ですが子供が美味しくないと言っているのに食べさせるのはなんだか心苦しくなります。

将来的には良いこととして続けるべきなのですが、それだけでは子供が食事そのものを嫌いになる可能性が高い。

そんな時にはどうすればいいのか。

対策として、

『五感を刺激する料理』

『見栄えの良い料理』

の2つを心がけることがあります。


例えば野菜炒めを作る際は、ふにゃふにゃな仕上がりよりシャキシャキした仕上がりの方が美味しく感じたり、ごま油を加えて香りを出してみたり。

盛り付けもお皿の柄を子供の好きなキャラクターにしてみるとか、好きな色のお箸を使うとか、食卓の雰囲気(見栄え)の良い環境を整えてあげることで改善することができます。

レストランのオシャレな盛り付けだけで「美味しそう」と言ってしまうのは、食事を五感で楽しめている証拠です。

もしも子供がふにゃふにゃでなるべく香りのない野菜炒めの方が好きと言えば、そうする。


『とにかく子供が少しでも楽しいと思える食事』


これを心がけることが、とても大切なのです。

ピーマンそのものは美味しくなくても、前述した対策と家族の笑顔が溢れた食卓なら美味しく感じるかもしれない。それは味覚も一つの感情だからです。

たくさんのバリエーションで食事を提供することが、子供の味覚をどんどん成長させてくれます。


☆最後に☆

如何でしたでしょうか。

『酸味と苦味』という天敵に対しての対策法は、味付け以外にもたくさん方法があるのです。

すでに実践しているオリジナルの方法がある方はぜひコメント欄で共有していただきたいです。

子供にとって一番楽しい食事の中に、克服するべきものを加える

それがこれから先食事を楽しめていける一番の秘訣です。

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

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