ポジティブな思い出が才能を育む?


才能は突如目覚めるもの。
才能は生まれつき決まっているもの。
そう思うのは、まだ早いかもしれません。

今回は思い出と才能の関係性についてお話しします。

少し例を出してみましょう。

例1:遊園地に行って、メリーゴーランドやコーヒカップ、たくさんのアトラクションで遊んだ後、園内にある美味しいレストランでハンバーグを食べて、お土産をたくさん買って帰った。


例2:近所の小さな公園でブランコや滑り台、砂場で泥だらけになって遊んで帰った。


さて、どちらが強く思い出に残るでしょうか。

この例を参考に考えていきましょう。


☆思い出の仕組みってそもそも?☆

人間の脳はとても優秀で、同じことを繰り返して行なっているとそれを長期的に記憶することができます。例えば同じ漢字を繰り返し書くこと。でも、10回書いてその先おじいちゃんおばあちゃんになっても忘れない人がいる一方で、100回書いても1時間で忘れてしまう人もいます。


思い出も同じです。


今日楽しかったと思った出来事も、明日には忘れてしまうことは多々あります。

1ヶ月前の食事を思い出せないのは、思い出が脳から消えている(正確には弱い思い出で思い出せない)からです。

でもとても親しい友人と1年ぶりに街中で偶然会って5分だけカフェで話したことは意外にもずっと記憶に残ったりするものです。


このように、

思い出(記憶)というのは人や環境、状況によって覚えやすい事柄が細かく違っているのです。


☆出来事の大きさと思い出の大きさは比例しない☆

ディズニーランドに行ってミッキーと握手。聞くだけでワクワクします。

子供なら尚更と思ってしまうものですが、実際はどうなのでしょう。


例1:遊園地に行って、メリーゴーランドやコーヒカップ、たくさんのアトラクションで遊んだ後、園内にある美味しいレストランでハンバーグを食べて、お土産をたくさん買って帰った。


この思い出、おそらくほとんどの子供が良き思い出として記憶に残すでしょう。

この例の中に楽しくないことは見当たらないように思えます。

しかし、脳の構造は、人類が誕生してからずっと進化を続けています。

ここ数十年に現れたモノ(物体、場所)が果たしてどれだけの力を持っているのでしょうか。

ここに、今回のテーマを紐解く鍵があります。


例2:近所の小さな公園でブランコや滑り台、砂場で泥だらけになって遊んで帰った。


もしも、自分の子供がこっちを選んだら、あなたならどうしますか?

正直、「え、そんないつでもできそうな遊びでいいの?」と思いませんか?


ここで、「よし、ならそれを全力で楽しもう!」と言ってあげられるかどうかで、思い出の大きさは変わってきます。

☆自分の価値観を切り離す☆

親なら、子供により良い思い出を残すため努力したいと思って当然です。

実際、どう考えても例1の方がそれは大きいと思ってしまう。

ですが、子供が「これがいい」と言ったことに対して自分の価値観を繋げないこと、これが思い出の大きさにとても影響してくるそうです。


判断基準はつまりなんなのか。


それは、子供の好奇心です。


例2がやりたくてそれを選んだ子供はおそらく公園でなんらかの思い出を強く残せる可能性が大きいです。

例2がやりたいのに例1を親が決めてしまうと、その時点で子供の好奇心が小さくなってしまいます。

そのまま遊園地に行っても、楽しめはするでしょうが、前述した『いつか忘れてしまう思い出』しか残せない可能性が大きいです。

大切なのは子供の好奇心

そして大きな思い出を残せた子供はどうなるのか。


☆才能は記憶で磨かれる☆

公園でその子が一生やりたいと思えることに出会える可能性は低いでしょう。

だって遊具と広場くらいしかそもそも媒体がないからです。

ですが、その中で出会った人、昆虫や動物、発見したことがその子にとって強大な思い出になった時、その時点で脳はとても急激に活動し始め、好奇心に後押しされて、強い記憶として残せることになり、それはその子の次の好奇心に繋がります


好奇心をどんどん繋げていくこと。


これが、才能に大切なことなのです。

これを続けることで、子供には自然と向上心や自主性といった力がついてくるようになります。それが将来才能を開花させた時に付加価値となって相乗効果を生み出すのです。


生まれつき持っている才能はどんな子にも必ずあります。

ですが、それを開花させる道筋を通れるかどうか、それは育て方次第なのです。


☆遊園地が悪いんじゃない☆

だからといって、遊園地を否定するのもまたナンセンスです。

遊園地の中にその子が強い思い出を残せる可能性が転がっているのもまた事実。

「だったらどっちでもいいのでは」

ではなく、大切なのは

好奇心を前提に判断することです。

どちらの例を選ぶにせよ、他の選択肢を考えるにせよ、好奇心をしっかり掴んであげれない限りは、何をしてもいつか忘れてしまう。

一度重ねられた一生ものの思い出は絶対に消えないので、あとは積み重ねていけば自然と才能は育まれていきます。


☆最後に☆

如何でしたでしょうか、才能と思い出の関係性。

小さな泥団子の中にも才能が眠っていると思えば、今日からの生活がより一層楽しくなる気がします。

毎日のコミュニケーションの中で生まれる子供の好奇心を、しっかりと掴んであげてください。どんな子供でも、必ず、才能は眠っています。

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

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