【ドイツ】サッカーから学ぶ、生きるために必要なこと


ベッケンバウアーやオリバーカーン、シュバインシュタイガーなど、
昔から今まで、数多くの一流選手を輩出させてきたサッカー大国ドイツ。
サッカー選手の教育はてっきり超スパルタだと思っていましたが、
実はそうでもないようです。
サッカーに重きを置かないドイツ流の方法から、
子育てのヒントが見つかるかもしれません。

☆サッカー大国ドイツ☆

日本でも国民的スポーツとして人気のあるサッカー。

世界の強豪国を相手に白熱した試合を繰り広げる光景が人々に感動を与えます。

その中でもドイツの実績は輝かしいものです。

W杯の優勝回数は4回(2018年5月現在まで)。直近に行われた2014年のW杯でも優勝しています。

当然ながら、選手のスキルはずば抜けています。

ここまでの話を聞くと、ドイツのサッカー選手は幼い頃から英才教育を受け、毎日とんでもない量の練習をこなしながらトップ選手になっていくことを想像してしまいますが、実際は違うようです。

今日は学べることがたくさん詰まったドイツ式の育成哲学を覗いてみましょう。


☆サッカーは二の次!?☆

とはいえ、もちろん幼い頃からサッカー教室に通ったりクラブチームに入ったりする子が多いのは確かです。

親もとても熱心。もしかしたら我が子がプロ選手になるかもしれないと考えたらとても魅力的なことですね。

ですが、ドイツ式のサッカー哲学はそういった見た目とは裏腹に、とても現実的なのです。

『サッカーで一流になれる人はほんの一握りという事実をきちんと教える』

もしも子供が夢中でサッカーの練習をしている時に、あなたならこの事実を言えますか?

チームのみんなに、「君たちは確かに上手だけれど、この中からW杯のピッチに立てる人間は

1人くらい。もしかしたら1人もいないかもしれない」と言うのは切り取れば悪いことにしか見えません。

この言葉には、一体どういった真意があるのでしょうか。


☆人生の視野を狭くしないための哲学☆

現実的な思考の中に込められた想いとはなんなのか。

そこには社会という環境で幸せになるための、ドイツ式の理由がありました。


子供に好きなことをやらせる。

これはとても重要なことで、教育の基本です。

その子が本気でプロサッカー選手を目指しているのに、それを止める理由はありません。

ですが、幼い頃は良いものの、中学生、高校生になっていくにつれ、だんだんと本人も気づくほどの現実の壁が押し寄せてくることになります。


もしも高校までサッカーしかせず、勉強など全くしてこなかった子供が、急に大怪我をしてサッカーができなくなったらどうなるのでしょうか。


夢を誰よりも強く抱きつつも、周りの成長に追いつけず、大きな挫折をしてしまったら、最終的に諦めてしまったら、どうなるでしょうか。


また、これとは逆に、


親が無理やり子供に夢を抱いてしまう

このパターンもあります。

そもそも子供はあまりサッカーをやりたくないのに、周囲よりも上手だとか、センスがあるとかを親が勝手に決めつけて続けさせる。これは最悪です。

W杯に出場できるくらい活躍できれば子供の将来の気持ちもまた変わるのかもしれませんが、これで叶わなかったらますます意味はありません。

☆生きる上で何が大切なのかをサッカーから学ぶ☆

ドイツ式は、なにもサッカーに夢を抱くなといっているわけではないということは、皆さんも察していることと思います。

大切なのは、順番なのだと、ドイツ式では説いています。

その順番とは、


1.人と人とのコミュニケーションを通じて社会性を学ぶこと

2.学校などでの勉強

3.サッカー


なんと、サッカーは数学などの勉強よりも優先度が低いのです。

その理由には、

『サッカーで生きるという選択肢一択が強くなりすぎないようにする』

ということが1つ。

これは突き詰めると現実を受け入れながら夢を追うやり方への答えでもあります。


次に、サッカー以外の勉強にも取り組むことで

『もしも叶わなかった時にその子に別の幸せをもたらしやすくなる』

という理由。


そして、一番大切なこととして、

『コミュニケーション能力と知識』

これが一番大切なのだそう。

この二つさえあれば、大概の道はサッカーをやめてしまった後でも切り開くことができ、それだけその子の可能性も大きく広がります。

☆つまりドイツ式育成方法とは☆

いろいろな理由でごちゃごちゃしてきましたが、つまり最終的に大切なのは何か。

それは、


・好きなことを全力でやらせる

・叶えたいものが叶わなかった時、それに耐えられる精神をコミュニケーションと学業を通じて学ぶ。

・好きなこと以外にも目を向けることを大切にする視野を持つ


この3つです。

これをドイツではサッカーを通じて学ぶのです。

そして、そのために親はなにをするのか

それは、


・自分たちの期待を子供に背負わせない

・子供が本当にそれをやりたいのかを見極め、好きなことをさせる

・自由に休める環境を作ってあげる


特に、3つ目の『自由に休める環境を作ってあげる』ことはとても重要です。

コート内でも家の中でも休める場所がなければ圧迫され、ますます視野は狭くなり、コミュニケーションもうまく取れなくなります。


☆最後に☆

いかがでしたでしょうか、ドイツ式サッカーの哲学。

「夢なんてそんな中途半端じゃ叶わない」

と思う人もいるかもしれませんが、それはもうその人の意志です。

ここで大切なことは、

『夢を叶えさせてあげたいから現実もきちんと教える』

ということです。

サッカー以外にも、これは全てにおいて反映できると思いますので、

参考になった方はあなたなりにアレンジしたりして取り組んでみてください。

本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございます。

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